推薦入試で「語れる経験」を作る方法ー塾講師15年ー

A hopeful flat illustration of a student connecting their activities into one line toward a university goal, coherent story concept, bright warm colors, no game characters

推薦入試、活動していれば受かると思っていませんか。
それ、半分しか正解ではありません。

活動していても、受からない子がいます。
活動が少なくても、受かる子がいます。

違いは、たった一つ。
塾で15年、何百人も見てきてわかりました。

この記事はこんな人向け
  • 「うちの子、何も活動していない」と悩む方
  • 推薦に向けて、何を始めればいいか知りたい方
  • 活動の「意味の語り方」を知りたい方

この記事のポイント
  • 語れる経験=「意味を語れる経験」結果より動機
  • 効く活動は、生徒会・企業連携・資格
  • 活動→動機→志望学部の「一本線」が全て

「うちの子、何も活動していないんですけど」

前回の記事を読んだ保護者の方から、よくこんな相談を受けます。

保護者
保護者

語れる経験が大事って言われても…

うちの子、中2で、特に何も活動していなくて。

ポン先生
ポン先生

全然間に合います。

むしろ中2で気づいたなら、かなり早いほうです。

何をすればいいかわからない。
多くの方が、そこで止まります。


今日は、その「何を」を具体的にお伝えします。

まず「語れる経験」の誤解を解く

保護者
保護者

語れる経験って、

全国大会で優勝とか、そういうことですよね?

ポン先生
ポン先生

そこまでじゃなくて大丈夫です。

ポイントは結果ではなく「なぜやったか」を語れるかどうかです。

全国大会出場でも「なんとなく続けていました」では弱い。
逆に地区大会止まりでも「この経験から将来〇〇したいと思った」なら強い。

語れる経験とは「結果のある経験」ではなく「意味を語れる経験」です。

本当に効く活動3つ

3つの効く活動を並べたイラスト

① 生徒会活動(特に生徒会長)

推薦入試で一番効く活動を1つ挙げるなら、生徒会です。
リーダーシップ・調整力・発信力。

大学が見たい力が、全部入っています。

生徒会長は、別格。

RPGでいう勇者ポジションで、代わりが効きません。
ただし、本人が納得したうえで。無理やりの「やらされ勇者」は、弱くなります。

補足ポイント

人前で話すのが苦手な子こそ、生徒会長に向いています。

「苦手だったけど、乗り越えた」話は、面接で圧倒的に刺さります。

最初から強い主人公より、成長する主人公のほうが、人の心を動かすからです。

② 企業連携で成果・発表をした経験

最近、推薦入試で急に強くなってきたのが「企業連携の経験」です。
中学生でもできます。

学校や地域によっては、企業と商品を開発したり、課題解決のプレゼンをする機会があります。

学校の中で「見ているだけ」から、社会に「自分が関わる」側へ。
学校の先生に「地域連携や企業との活動はありますか?」と聞いてみてください。

意外とあります。

③ 資格・検定(ただし使い方次第)

英検・漢検・数検も、武器になります。
ただし条件が1つ。

「なぜ取ったか」を語れることです。

生徒
生徒

英検2級を取りました。

先生に勧められたので。

ポン先生
ポン先生

それだと、少し弱い。

料理でいうと、食材はあるけど味付けがない状態です。

「将来、海外で働きたいから取りました」——これが味付けです。
同じ英検2級でも、味付け次第で、全然違う一皿になります。

食材より先に、レシピを考える。
資格を取る前に「なぜ取るか」を考えておくのが大事です。

項目弱い経験強い経験
語り方なんとなく続けたなぜやったか語れる
評価の軸結果だけ意味・動機がある
学部とのつながりバラバラ一本の線でつながる

一番大事な落とし穴—志望学部との「一本線」

活動が一本線で学部へ向かうイラスト

活動を始める前に、1つだけ注意です。
いくら活動が良くても、目指す学部と内容がつながっていないと、意味がありません。

例えば医学部志望なのに、活動が「お菓子の商品開発」だけ。
これでは、なかなかつながりません。

面接官はプロなので、取ってつけた動機はすぐ見抜かれます。

活動→動機→将来の学部・職業。

この一本の線が、自然につながっているかどうかが全てです。

では、志望学部を先に決めるべきか。
理想はそうですが、中学生で決まっている子は少数です。


まずは「好きなこと」「得意なこと」「気になること」から逆算しましょう。

好きなことなら続く。
続くから語れる。

語れるようになったとき、志望学部も自然と見えてきます。
学部を決めてから活動、ではなく、活動しながら学部が見えてくる、で大丈夫です。

保護者の方へ

語れる経験は、大きな実績でなくて構いません。
大事なのは、3つです。

  • 「なぜやったか」を語れること
  • 学部・将来とリンクしていること
  • 自分の意志で動いた経験であること

生徒会・企業連携・資格。
どれも、今日から動き始められます。
まずは1つ。お子さんと一緒に「何が好きか」を話してみてください。

そこが、全部の出発点です。

ここまでのポイント
  • 語れる経験=「意味を語れる経験」 結果より動機
  • 生徒会長はRPGの勇者。苦手な子こそ向く
  • 企業連携は「見る側」から「動く側」への一歩
  • 資格は食材、動機が味付け
  • 活動→動機→学部の一本線が全て

塾講師から一言

ポン先生
ポン先生

15年、2,000人以上を見てきました。

活動の派手さで受かった子より、経験の意味を自分の言葉で語れた子が受かってきました。

出発点は、いつも「好きなこと」です。

よくある質問

何も活動していません。今からでも間に合いますか?

中学生なら十分間に合います。まず「好きなこと」から、一つ始めてみてください。

大きな実績がないと不利ですか?

いいえ。結果より「なぜやったか」を語れるかが大事です。地区大会止まりでも、強い子はいます。

志望学部が決まっていません。

決まっていなくて大丈夫。好き・得意・気になるから逆算すると、学部も見えてきます。

資格はどれを取ればいいですか?

種類より「なぜ取るか」です。将来とつながる目的を持って取ると、武器になります。

まとめ

語れる経験とは「意味を語れる経験」
結果より、動機が大事です。

生徒会・企業連携・資格が効く活動。
使い方で、価値が変わります。

そして、活動と志望学部の「一本線」が自然につながっているかが全て。
出発点は、お子さんの「好きなこと」です。

では「中1・中2・中3、それぞれ何をすればいいの?」
学年によって、やるべきことは違います。

次回は、学年別にやるべきことを、実際の塾での事例をもとに解説します。
お楽しみに!

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