推薦入試の学年別チェックリストー塾講師15年 完全マニュアルー

推薦入試の学年別チェックリスト|塾講師15年 完全マニュアル

この記事について

この内容は、塾で個別に指導している内容を、家庭で再現できる形にまとめたものです。
面談や授業で何度も伝えている内容を、順番・やり方・声かけまで含めて、すべて言語化しています。

この記事はこんな人向け
  • 推薦入試に向けて、何から始めるか迷っている方
  • うちの子が「今どこにいるか」を知りたい方
  • 学年別に、具体的な手順が欲しい方

この記事のポイント
  • 推薦は「順番」が命。中1探索・中2深める・中3言語化
  • 学年別チェックリストで、今の現在地がわかる
  • 保護者は「聞いて・見守って・繋げる」役

はじめに なぜ「順番」が大事なのか

まず一つ、確認させてください。
今のお子さん、こんな状態になっていませんか。

  • とりあえず部活をやらせている
  • なんとなくボランティアをさせている
  • 高校に入ってから考えようと思っている

悪いわけではありません。
でも、このまま進むと、高2で「何も語れない状態」になりがちです。

推薦入試は「直前の頑張り」では、どうにもならない試験です。

「今どこにいるか」と「何を積み上げるか」
推薦入試は、これが全てです。

第1回:大学受験には「隠しルート」がある。推薦入試を知っているかで、3年後が変わる。

第2回:大事なのは「語れる経験」。結果より動機。活動と志望学部の一本線が全て。

第3回:中学生のうちに世界を広げる。先生以外の大人と関わり、職業を知る。

第4回:高校選びが大学受験を決める。合格実績の内訳・進路指導の熱量・指定校推薦の枠を確認する。

推薦入試の全体像(一般 vs 推薦)

一般と推薦の2つのルート

項目一般入試推薦入試(総合型・学校推薦型)
武器学力・テストの点数語れる経験・志望理由・人間力
準備開始高2〜高3中学生から
勝負どころ当日の試験3年間の積み上げ

一般入試は、ラスボスに正面から挑む戦い方。
推薦入試は、別ルートで進む戦い方です。

どちらが向いている?

目安は、こうです。

推薦入試が向いている子
  • 特定の分野に、強い興味・情熱がある
  • 人前で話すのが得意、もしくは鍛えられる
  • コツコツ活動を積み上げられる
  • 「なぜ?」を考えるのが好き

一般入試が向いている子
  • テストで実力を発揮できる
  • 特定の分野より、幅広く学びたい
  • 直前に集中して追い込める

保護者
保護者

うちの子、

どっちかな…

ポン先生
ポン先生

一方に絞らなくていいです。

両方準備しておいて、高2で判断する。

それが一番安全です。

剣も魔法も、両方使えるように。

中学のうちは絞らず、両にらみが一番安全です。

学年別チェックリスト

学年別3ステップとチェックリスト

一つだけ注意してください。
このチェックリストは、順番を飛ばすと意味がありません。

中1でやるべきことを飛ばして中3対策だけしても「語れる中身」がないまま、言葉だけを作ることに。
面接官は、そこを一瞬で見抜きます。

お子さんの学年を見てください。

中1チェックリスト

  • □ Q1.好きなこと・熱中できることが1つ以上見つかっている
  • □ Q2.親以外の大人と話す機会が、月1回以上ある
  • □ Q3.世の中の職業を10種類以上、説明できる
  • □ Q4.「なぜ?」と考える習慣がある
  • □ Q5.部活・習い事・課外活動のどれかに参加している
✅の数状態ひとこと
5個最高のスタートこのまま続ける
3〜4個十分つかない項目を1つ意識
1〜2個今日から間に合うまず「好きなこと探し」から
0個今日から動けばOK今日動くのが条件

中2チェックリスト

  • □ Q1.好きなことを深める活動を続けている
  • □ Q2.企業連携・地域活動・ボランティアなどの経験がある
  • □ Q3.志望する職業・学部のイメージが何となくある
  • □ Q4.自分がやってきた活動を、一言で説明できる
  • □ Q5.生徒会役員・生徒会長に挑戦した、または検討している
✅の数状態ひとこと
5個このまま走る高校で、かなり有利
3〜4個いいペース特にQ2・Q5を今学期中に
1〜2個少し急ぐまずQ4「一言で説明」から
0個今すぐ動く気づいた今日が、一番早い日

中3チェックリスト

  • □ Q1.自分の経験を「活動→動機→将来」の一本線で語れる
  • □ Q2.志望高校の推薦実績・一般入試との内訳を確認している
  • □ Q3.高校の指定校推薦枠・進路指導体制を確認している
  • □ Q4.志望理由を200字以内で書ける
  • □ Q5.自分の強みを3つ言える
✅の数状態ひとこと
5個準備万端高校でさらに深める
3〜4個あと少し特にQ1・Q4を今週中に
1〜2個集中してやる今からで、追いつける
0個高1の4月から本気すぐ動けば、逆転できる

チェックが少なかった人への対処法

「好きなことが見つからない」場合

好きなことが見つからない子に、共通していること。
それは、経験の数が少ないことです。

メニューを見たことがない料理は、注文できません。
まず、食べてみること。

興味がなくても一回やってみて、合わなければやめていい。
数をこなす中で「これかも」が見つかります。

「大人と話す機会がない」場合

一番手軽なのは、親の友人・知人と話させることです。
食事の席に呼ぶのが自然。
難しければ、オンラインでも構いません。

今の時代、オンラインで色々な大人とつながれます。
むしろ、地方の子ほどオンラインを使うと世界が広がります。

金魚鉢の外には、インターネットという大きな海があります。

「活動を一言で説明できない」場合

これが、一番多いパターンです。

活動はしているけれど、言葉にできない。
夕食のときに「最近やってること、一言で言うと?」と聞いてください。

補足ポイント

「別に」と言われても、聞き続けてください。
ある日、答えてくれます。

あわせて、週1回「今週やったこと・感じたこと」を日記やメモに書かせてみてください。
書くことは、考えることです。

「志望理由が書けない」場合

志望理由が書けない子は、この順番で考えてみてください。

  • ①「好きなこと・得意なこと」を書き出す
  • ②「なぜ好きか・得意になったきっかけ」を書き出す
  • ③「それを活かして将来どうなりたいか」を書く
  • ④ ①②③をつなげて、200字にまとめる

書けない子の多くは、いきなり「将来の夢は?」から入って詰まります。
好きなこと→なぜ→将来の順で逆算するのがコツです。

高校選びの最終確認リスト(5つ)

高校見学・説明会で、必ず確認してほしい5つです。

  • □ 確認① 合格実績の、推薦と一般の内訳を教えてもらう
  • □ 確認② 指定校推薦の枠の数と、主な大学名を確認する
  • □ 確認③ 総合型選抜の合格実績と、指導体制を聞く
  • □ 確認④ 進路指導の、具体的なサポート内容を聞く
  • □ 確認⑤ 課外活動・生徒会・企業連携の機会があるかを確認する

この5つに、丁寧に答えてくれる高校を選んでください。

見た目だけ整えている高校には、気をつけて。

保護者がやること・やってはいけないこと

NG/OKの吹き出し
  • ❌「生徒会に立候補しなさい」と強制する(やらされた経験は語れない)
  • ❌「あの子はもう〇〇してるのに」と比べる(やる気を一瞬で消す)
  • ❌「推薦で行けるから勉強しなくていい」と思う(推薦でも最低限の学力は必要)
  • ⭕「最近、何が面白かった?」と週1回聞く
  • ⭕ 親の知り合いと話す機会を、月1回作る
  • ⭕ 子どもの活動を否定せず「なぜ好きか」を聞く
  • ⭕ 高校見学には、必ず子どもと一緒に行く

保護者
保護者

自分で選んだ高校のほうが、

頑張れますよね。

ポン先生
ポン先生

自分で選んだ責任感が、推薦入試で語れる経験を作る原動力になります。

最終的に3年間を過ごすのは、子ども自身ですから。

おわりに

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
長かったですね。
最後まで読んだということは、それだけお子さんの未来を真剣に考えている証拠です。

それだけで、十分です。

ポン先生
ポン先生

全部を一度にやろうとしないでください。

チェックリストで一番気になった項目を、一つだけ。

今日から始めることを、一つだけ。それでいいんです。

推薦入試で合格する子は、特別な子ではありません。
語れる経験を持ち、語れる言葉を持ち、自分の意志で動いてきた子

それだけです。

その経験と言葉と意志は、今日から積み上げられます。
さあ、Here we go。

この記事のまとめ
  • 推薦と一般は「別のゲーム」。両方準備が安全
  • 中1は探索・中2は深める・中3は言語化
  • チェックリストで「今うちの子はどこか」を確認
  • 好きが見つからないのは、経験の数が足りないから
  • 志望理由は「好き→なぜ→将来」の順で考える
  • 高校選びは、5つの確認リストを持って説明会へ
  • 保護者は「聞いて・見守って・繋げる」役に徹する

塾講師から一言

ポン先生
ポン先生

15年、2,000人以上を見てきました。

推薦で受かる子は、特別な子ではなく、語れる経験と言葉と意志を積み上げた子です。

順番どおり、一つずつ。

お子さんの未来を、一緒に作っていきましょう。

よくある質問

何から始めればいいですか?

お子さんの学年のチェックリストで、気になった項目を1つだけ。今日から始めることを、1つに絞ります。

中3ですが、間に合いますか?

今から集中すれば追いつけます。0個でも、高1の4月から動けば逆転できます。

推薦と一般、どちらに絞るべきですか?

中学のうちは絞らず、両方準備して高2で判断するのが安全です。

志望理由が書けません。

「好きなこと→なぜ→将来」の順で書き出し、最後に200字にまとめます。いきなり夢から入らないのがコツです。

まとめ

推薦入試は、順番が命です。
学年別チェックリストで現在地を知り、一つずつ積み上げる

それが、一番の近道です。

保護者は「聞いて・見守って・繋げる」役に。
まずは今日、一つだけ始めてみてください。

このブログでは、塾で15年・2,000人以上を見てきたリアルな話を届けています。
お楽しみに!

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