褒め方には、正解があります。
センスじゃないです。準備です。
「どう褒めればいいかわからない」という保護者の方は、多いです。
でもそれは、褒め方を知らないからではなく、準備していないだけ。
準備すれば、誰でも褒められるようになります。
この記事では、その「準備のしかた」をお伝えします。
- 「すごいね」しか出てこない、と感じる方
- 褒めるのが苦手・タイミングを逃す方
- 子どもとの距離を、もう少し縮めたい方
- 褒めるのはセンスじゃなく「準備」
- 結果より「プロセス」を褒める
- ぎこちなくていい。褒め筋は使うと育つ
「どう褒めればいいんですか?」
ある日、保護者の方から、こんな相談を受けました。

褒めて伸ばすって言いますよね。
でも正直、どう褒めればいいかわからなくて。
タイミングも逃すし、言葉も出てこなくて。

それ、準備していないからです。
褒めるのにも、準備がいるんです。
ほとんどの方が、そこに気づいていません。
言葉が出てこないのは、センスの問題ではありません。
準備していないから、その場で出てこないだけ。
逆に言えば、準備すれば出てきます。
褒める準備って、何をするのか

難しいことではありません。2つだけです。
① シーンを想像して、褒め言葉を考えておく
今日、お子さんがどんな場面で頑張りそうか、想像してみてください。
「宿題をやりそうな場面」なら、そのとき何と声をかけるか。
「すごいね」だけでは、もったいない。
「自分からやれたね、それが一番大事だよ」こう、少し具体的に。
事前に考えておくと、自然に出てきます。
料理のレシピを、先に確認しておく感覚です。
② 鏡の前で、声に出して練習する
考えた褒め言葉を、鏡の前で声に出してみてください。
自分の褒め方が自然かどうか、鏡に映して確認します。
ドラゴンクエストの「ラーの鏡」が、真実を映すように、自分の言葉を鏡に映すと、ぎこちなさに気づけます。
最初は照れて笑ってしまいますが、それが普通。
家族に「何してるの?」と言われたら「褒める練習中」と答えてください。
少し引かれても、効きます。
1週間後—距離が縮まった

鏡の前で練習して、実際に子どもに言ったら、
すごく嬉しそうな顔をして。
なんだか、距離が縮まった気がします。

それが全部です。
子どもが変わる前に、まず保護者が変わる。
それが順番なんです。
保護者が変わると、子どもが変わります。
そして、褒めているうちに、保護者自身も前向きになっていく。
鏡の練習は、あなどれません。
褒めるときに意識してほしい3つのこと

① 結果より、プロセスを褒める
「100点とったね」より「毎日コツコツやってたもんね」のほうが、子どもの心に刺さります。
結果には、運もあります。でもプロセスは、本人の努力です。
テストで80点を取ったとき「なんで100点じゃないの」ではなく、まずそこまでの過程を。
努力を見てもらえた子は、また頑張ろうと思えます。
② 褒め語彙力を、増やす
「すごいね」だけだと、子どもも慣れて、効かなくなります。
バリエーションを持っておきましょう。
- 「その工夫、ナイスアイデア!」
- 「前より上手になってる!」
- 「自分から始められたね」
③ ぎこちなくて、いい
練習しても、いざとなるとぎこちなくなる。大丈夫です。
ぎこちなくても、伝えようとする気持ちは、ちゃんと届いています。
子どもは、意外と敏感です。
完璧な言葉より、本気で伝えようとする姿勢のほうが大事。
褒めも筋トレと同じで、使わないと衰えます。
まず、数をこなしてください。
| 項目 | 伝わりにくい | 伝わる |
|---|---|---|
| ほめる対象 | 結果(100点) | プロセス(毎日コツコツ) |
| 言葉 | 「すごいね」だけ | 具体的な一言のバリエーション |
| 準備 | その場の思いつき | シーンを想像+鏡で練習 |
保護者の方へ
褒めるのが苦手でも、大丈夫です。
センスじゃないんです。準備です。
今日、お子さんが頑張りそうな場面を一つ想像して、褒め言葉を考えてみてください。
できれば、鏡の前で練習を。家族に見られたら「褒める練習中」と言ってください。
その小さな準備が、お子さんとの関係を、少しずつ変えていきます。
- 褒めるのはセンスじゃなく、準備
- シーンを想像し、鏡の前で練習する
- 結果よりプロセス。褒め語彙を増やす
- ぎこちなくていい。まず数をこなす
塾講師から一言

15年、2,000人以上を見てきました。
褒め上手な保護者は、才能があるのではなく、準備しているだけです。
シーンを想像して、鏡で練習する。
それだけで、子どもとの距離が縮まった家庭を、何度も見てきました。
よくある質問
「すごいね」しか出てきません。
準備不足のサインです。頑張りそうな場面を想像し、具体的な一言を先に考えておきましょう。
鏡の前で練習、恥ずかしいです。
最初は誰でも照れます。それが普通です。数回やるうちに、自然な言い方が見つかります。
何を褒めればいいかわかりません。
結果より「プロセス」を。「毎日コツコツやっていたね」など、努力や工夫に目を向けましょう。
ぎこちなくても、効果ありますか?
あります。完璧な言葉より、伝えようとする気持ちが届きます。まずは数をこなしてください。
まとめ
褒めるのは、センスじゃなくて準備です。
シーンを想像して褒め言葉を考え、鏡の前で練習する。
それだけで、子どもとの関係が変わります。
結果よりプロセスを褒める。
褒め語彙力を増やす。
ぎこちなくていい。
褒め筋は、使わないと衰えます。
今日から、一つずつ。
実は、保護者が一番やりがちな「逆効果な声かけ」があります。
「勉強しなさい」です。言えば言うほど、子どもは勉強しなくなります。
次回は、そのメカニズムと解決策を、実際の塾での事例をもとに解説します。
お楽しみに!

