中学生のうちに世界を広げる方法ー塾講師15年が解説ー

中学生のうちに世界を広げる方法|塾講師15年が解説

中学生の「将来の夢は先生

これは偶然ではありません。
毎年、塾で聞いていて、ある理由に気づきました。

子どもは「知っている大人の仕事」にしかなれない。
先生が一番身近な大人だから、先生になりたい子が多くなる。それだけの話です。

でもこれは、視野の問題です。
そして、今日から変えられます。

この記事はこんな人向け
  • お子さんの「将来の夢」がぼんやりしている方
  • 子どもの視野・世界を広げたい方
  • 学年ごとに何をすればいいか知りたい方

この記事のポイント
  • 子どもは「知っている職業」にしかなれない
  • 世の中には17,000種類以上の仕事がある
  • 中1は探索・中2は深める・中3は言語化

「将来の夢は?」に答えられない子の共通点

塾をやっていると、毎年同じことが起きます。
「将来、何になりたい?」

返ってくる答えは、だいたい同じ。
「先生」「学校の先生」「教員志望」

保護者
保護者

うちの子も、

先生になりたいって言っています。

ポン先生
ポン先生

素晴らしい職業です。

でも、なぜ教員志望が多いか。

先生が、子どもにとって一番身近な大人だからです。

子どもは「知っている大人の仕事」にしかなれません。
毎日接する大人が先生だけなら、先生しか知らない。

知らないものには、なれないのです。

本当に先生になりたいなら最高です。
でも「先生しか知らないから先生」なら、もったいない。
世界を広げれば、選べる未来が増えます。

世の中にどんな仕事があるか、知っていますか?

たくさんの職業アイコンが並ぶイラスト

突然ですが、世の中に仕事は何種類あると思いますか。
実は、17,000種類以上あると言われています。

でも、子どもが知っている職業は、せいぜい20〜30種類。
その中から、将来を選んでいるのです。

補足ポイント

ゲームでいえば、30種類しかないと思ってキャラを選んでいたら、実は17,000種類いたという話です。
しかも、知らない中に「その子に合っているもの」が眠っているかもしれません。

「なぜ?」を考える習慣とセットで

職業を知ることと、同じくらい大事なこと。
それは「なぜ?」を考える習慣です。

「なぜその仕事は存在するのか」「何を解決しているのか」
そこまで考えられる子が、強いのです。

生徒
生徒

先生、

なんで数学って勉強するんですか?

ポン先生
ポン先生

いい質問。

論理的に考える力を育てるためだよ。

じゃあ、その力が要る仕事は?

プログラマー、医者、弁護士…そうやって職業が広がる。

「なぜ?」は、最強の問いです。
タダで使えて、どこでも使えて、一生使えます

知ることと考えることは、いつもセットです。

いろいろな大人と関わる力

金魚鉢の中の金魚と、外に広がる川のイラスト

もう一つ、中学生のうちにやってほしいこと。
同世代以外の人と話す機会を、作ることです。大人でも、高校生・大学生でも、年下でもいい。

保護者
保護者

うちの子、

学校→塾→家だけで、完全に世界が狭くて…

ポン先生
ポン先生

金魚鉢の中だけで育った金魚は、外に川があることを知りません。

多くの中学生が、その状態です。

一番簡単なのは、親の知り合いと話させることです。
医者・エンジニア・デザイナー・経営者。

親の周りには、子どもが普段会わない職業の大人がいるはずです。

食事の席で隣に座らせて「どんな仕事をしているの?」と聞かせるだけ。
子どもは、大人が思う以上に、話を吸収します。
金魚鉢の外の水を、少しずつ入れてあげる感覚です。

学年テーマやること
中1探索する好きを広げる・大人と話す・職業を知る
中2深める「なぜ?」を言葉に・外の世界へ出る
中3言語化する経験を「一本の線」にして語る

学年別にやるべきこと

中1・中2・中3の3ステップを表すイラスト

中1|探索する

中1は、探索の時期です。
習い事・読書・スポーツ・ゲーム・料理。なんでもやらせてください。

その中から「これ好きかも」が1つ見つかれば、中1は合格です。
寄り道が、後で武器になります。

あわせて、親の知り合いと話す機会も作ってみてください。

中2|深める

中2は、深める時期です。
好きなことが見つかったら「なぜ好きか」「どこが面白いか」を言葉にする練習を。

夕食のときに「今日、何が面白かった?」と聞くだけでいい。
「別に」と言われても、聞き続けてください。

あわせて、地域のイベントやボランティアなど、学校の外に出る機会を作ります。

中3|言語化する

中3は、言語化の時期です。
「こういう経験をして、こう考えて、将来こうなりたい」

この一本の線を言葉にできると、高校入試でも推薦入試でも強くなります。

補足ポイント

中3から急に言語化しようとしても、材料がありません。

だから、中1・中2の積み重ねが効いてきます。

材料集めが中1・2、言語化が中3。この順番です。

保護者の方へ

お子さんの選択肢を広げるために、今日からできることが1つ。
先生以外の大人と話させる機会を作る」ことです。

食事の席に大人を一人増やす。親の職場に連れて行く。
親の友人と話させる。
それだけで、子どもの「知っている世界」が広がります。

知っている世界が広がると、選べる未来が増えます。
最初の一歩は、金魚鉢の外の水を、少し入れてあげることです。

ここまでのポイント
  • 子どもは「知っている職業」にしかなれない
  • 仕事は17,000種類以上。知る×考えるをセットに
  • 親の人脈が、視野を広げる最強の武器
  • 中1は探索・中2は深める・中3は言語化

塾講師から一言

ポン先生
ポン先生

15年、2,000人以上を見てきました。

将来を早く決めた子より、いろいろな世界に触れた子のほうが、後で強い選択をしています。

急がず、まず世界を広げてあげてください。

よくある質問

将来の夢がないと不安です。

焦らなくて大丈夫です。まず世界を広げること。選択肢が増えれば、夢は後から見つかります。

何をさせればいいですか?

中1は何でもOK。習い事・読書・ゲームでも。「これ好きかも」が1つ見つかれば十分です。

大人と話すのを嫌がります。

無理に話させず、食事の席に同席させるだけでOK。子どもは、聞いていないようで吸収しています。

「なぜ?」と聞くと嫌がります。

詰問にせず、雑談で。「今日、何が面白かった?」から始めると、自然につながります。

まとめ

教員志望が多いのは、先生が一番身近な大人だから。
子どもは、知っている職業にしかなれません。

仕事は17,000種類以上あります。

「なぜ?」で思考を育て、中1は探索・中2は深める・中3は言語化。
親の人脈が、視野を広げる最強の武器です。

では「高校選びって、実際どう考えればいい?」という疑問が残りますよね。
高校選びを間違えると、積み上げた経験が活かせないこともあります。

次回は「高校選びが大学受験を決める理由」を、実際の塾での事例をもとに解説します。
お楽しみに!

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